表面にアクリル層が施されたABSを使用して、耐候性向上

ABSは、耐衝撃性とコストのバランスの良さから、幅広い用途で使用されています。一方で、他の樹脂素材と比較すると、耐候性に劣ります。

実は、ABSには、表面にアクリルと同様の光沢、高輝度感がある多層シートがあります。この多層シートは表面にアクリルの層が施されています。そのため、多層シートのABSを使用することで、ABSの欠点である耐候性の問題を解消することが可能です。上記画像は、多層シートのABSを使用して製作しました真空成形加工品です。

上述の通り、多層シートのABSは、通常のABSと比較すると、耐候性に優れますが、高価となります。費用を抑えながら、欠点である耐候性の問題を解消したい場合は、耐候性の低いABSの中でも、黒色に近いABSを採用しましょう。黒色に近いABSは、カーボンブラックが多く配合されているので、比較的、耐候性が高いのです。

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